超高齢化社会の進行と年間死亡者数の増加が予測される現在、墓地問題は多様化する様相を見せている。本研究では、墓地の循環利用や環境負荷の少ない自然葬など、葬送形態の先進国の事例を調査、研究するとともに、我が国の葬送慣習に照らし合わせることで、我が国でも導入可能な環境負荷が少なく、循環利用が可能な墓地、埋葬地のあり方について検討することを目的とした。2017年度は欧州で、2018年度はオセアニア地域で先進事例の収集を行い、2019年は日本国内で事例収集を行ったが、2020年以降は新型コロナの影響により、調査を完結することができず、結果的に未完のまま助成期間を終了することになった。
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