| 研究課題/領域番号 |
17K18607
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| 研究機関 | 東北大学 |
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研究代表者 |
松河 秀哉 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (50379111)
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| 研究分担者 |
杉本 和弘 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (30397921)
串本 剛 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (60457835)
川面 きよ 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (20782064)
大山 牧子 大阪大学, 全学教育推進機構, 助教 (70748730)
根岸 千悠 大阪大学, 全学教育推進機構, 特任助教(常勤) (60726610)
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| 研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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| キーワード | トピックモデル / 授業評価アンケート / 自由記述 / FD / IR |
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| 研究実績の概要 |
本年度は、トピックモデルによる分析をより容易に行うためのソフトウエアの開発を2件行った。1件目は、すでに命名作業が完了している作成済みのモデルに基づいて、新規なデータを分類できるソフトウエアの開発であった。このソフトウエアを用いることで、従来の分析では毎回必要であったトピックの命名作業を行う必要がなくなり、より容易にに自由記述の分類を行えるようになった。2件目は、Webベースの自由記述分類システムの開発であった。従来はトピックモデルを用いた分析のため、手元のPCに多数のフリーソフトをインストールする必要があるため、PCに詳しくないユーザーは本来の目的である分析以外の部分でつまずいてしまうことがあるなど、利用しづらい部分があった。そこでWebブラウザから分類対象となる自由記述が保存されたExcelファイルをアップロードすれば、分析結果が格納されたExcelファイルをダウンロードできるシステムのプロトタイプを開発した。このシステムを用いることでさらに容易に誰でも自由記述の分類を行うことができる状態に近づいたといえる。
このほか、開発したシステムを用いて、新型コロナウイルスの影響のため開始されたオンライン授業に関して東北大学が実施したアンケートの分析を行った。その結果、大量の自由記述の中から、一定の特徴を備えた複数のトピックを抽出することができ、オンライン授業のどのような点に不満があるのかなどを明らかにすることができた。この結果については、大学執行部等に提供するなど、分析結果のIRへの活用を行うことができた。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の目的うち、データ分析に関する部分については、研究期間が延長されたため、当初の予定になかった部分まで、システム化することが可能となり、分析に際しての利便性が大きく向上した。しかし、分析結果のFDやIRへの応用に関しては、新型コロナウイルスの影響で対面でのイベントの機会が大きく制限されたため、予定通りに進めることはできなかった。従って全体としては概ね順調に進展している状況であると判断した。
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| 今後の研究の推進方策 |
昨年度の授業評価アンケートの自由記述からは、オンライン授業に関するトピックなど、従来の授業評価アンケートの自由記述には見られなかったトピックが抽出されるなど、興味深い結果が得られた。本年度は、そうした結果を研究分担者と共有することで、各大学でのFD・IRの活動を一層推進していきたい。
本年度も新型コロナウイルスの影響が想定されるため、対面で計画していたイベント等をオンライン化することで、影響を最小限に抑えつつ、FD・IRの活動を進める予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
本年度は、本科研の成果を用いた授業評価アンケートの分析結果を活用して、各大学でFDやIRの活動を進め、その成果に関して研究会等を複数回開催する予定であったが、新型コロナウイルスの影響で、対面でのFD・IRの活動や、研究会の開催については、ほとんど行うことができなかった。そのため、研究会開催の会場費や、旅費等を執行することができず、次年度使用額が生じることとなった。本年度は、こうした活動をオンラインで実施するための環境整備を行うことで、研究費を執行するとともに、当初計画していたFD・IRの活動や、研究会等の開催を進める予定である。
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