研究課題/領域番号 |
17K18615
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
山田 修 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 特任教授 (30571723)
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研究分担者 |
白澤 陽治 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 講師 (80736778)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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キーワード | AR / VR / 模刻 / 保存修復 / 仏像 / 文化財 |
研究実績の概要 |
2020年度はコロナ禍の影響のため研究が滞ったのが現状である。実際に携帯型端末を用いて模刻制作においてARの実証実験を行いはしたが、対面をなるべく避けたために、その有効性について十分検討することができなかった。また調査におけるデータ取得ができなかったのも一因である。その一方で、ARにおけるいくつかの表示手法や表示デバイスの検討を行なった。その結果それぞれの表示方法には一長一短があり、現在のところ全てのこちらの要望を全て叶える手法はないと言えるが、一定レベルでカバーできる手法を今後選択していく事にした。またデバイスの進歩は著しく進んでおり、より大きいデータ量のデータを扱うことができるようになったことを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度に比べて研究が全体的に進捗しなかったのが現状である。コロナ禍で自分が考えていたような対面での実証活動ができなかったことが大きな原因である。ただARにおけるシステム、データ制作や表示端末といった基本部分においては研究は予定以上に進んでおり、新たな機能を追加することも検討している。
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今後の研究の推進方策 |
今年度も実証実験において対面の可能性を極力減らすことを目指しながらも、なるべくオンラインや一人で検証できる方策を考えていきたい。また今後継続的にシステムを運用していくにあたって、誰もが使用できる方法を考えていく必要がある。そのため研究者だけでなく実際にARの実用化を行なっている企業とも連携をとり、技術における最新の情報の収集も行なっている。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で調査によるデータ取得や対面による実証実験を行うことができなかったため、予定していた物品費や謝金を使用することができなかった。2021年度はオンラインや一人で行うことのできる手法を考え、主に物品費での使用を考えている。
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