研究課題
挑戦的研究(萌芽)
教室内を複数の音響空間に分離して、学習者の能動的活動を重視するアクティブラーニングに対応できる教室用音声環境を開発した。直進性に優れた超音波を搬送波として利用する指向性音響装置を分散して設置する方法を中心に検討を行ない、変調に利用する搬送波信号を分散した装置間で同期させることや、変調度を深めて出力を制御することで、相互干渉や身体に与える影響の低減化が可能なことを示した。
教育工学
行動主義から構成主義への流れの中でアクティブラーニングが推奨され、教室内でもグループ活動等が盛んに行なわれるようになってきた。この時、教室内を複数の音響空間に分割することで、グループ毎に異なる映像や音声を活用したり、複数言語への対応など、多様な形態の学習が可能になった。さらに、コロナ禍で遠隔学習が必須となったことから、教室内外を隔てなく接続する新たな音響空間開発の基盤としても有用と考える。