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2022 年度 実績報告書

大学におけるセクシュアルマイノリティ学生への包括的支援モデル構築の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17K18640
研究機関岡山大学

研究代表者

松井 めぐみ  岡山大学, 教育推進機構, 准教授 (60400652)

研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2023-03-31
キーワードセクシュアルマイノリティ / 大学生 / 支援体制 / 海外大学の支援 / トランスジェンダー / 性自認 / 性的志向
研究実績の概要

大学におけるセクシュアルマイノリティ学生支援体制構築を考えるため、2022年度は海外の大学を対象に、支援体制の調査を行った。2020年にアメリカのstate and territorial universitiesとカナダの大学のウェブサイトを調査した際に抽出された、セクシュアルマイノリティ学生を専門にサポートするセンターや部署を持ち、メールアドレスが記載されている305大学に対して調査依頼のメールを送付し、22大学から回答があった。部署名や支援対象、スタッフ数、スタッフの持つ資格、部署が実施している事柄等を尋ね、部署の支援対象は「学生のみ」が27.3%、「学生と教職員」が18.2%、「それ以外も対象」が54.5%で、「それ以外」は学生の家族、高校生、受験生、卒業生、地域住民、地域コミュニティであった。スタッフの持つ資格については、ソーシャルワーカー資格(4.5%)、関連分野での修士号や博士号(45.5%)で、資格ではなく「sexual minorityであること」や、「LGBTQコミュニティの一員であること」「当事者と関わりサポートした経験があること」等の回答もあった。実施している事柄については、回答した全ての大学が行っていたのが、「イベントの開催」と「関連する資料の貸し出し」で、その他実施大学が多い順に「ボランティア学生の育成」「勉強会やワークショップの開催」(72.7%)、「サポートグループの開催」「学外の医療機関に紹介」(63.6%)、「啓発用の資料や広報誌の作成(59.1%)、「就職のサポート」(54.5%)、「奨学金を提供」(45.5%)であった。回答大学が少なかったため、本調査の結果が海外の大学の全体的な様相を表しているとは言い難いが、今後の日本の大学における支援の方向性を考える上で参考となるものが得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 海外の大学におけるセクシュアルマイノリティ学生支援-ウェブサイトから分かるカナダの大学の支援状況-2022

    • 著者名/発表者名
      松井めぐみ
    • 学会等名
      日本健康心理学会第35回大会

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公開日: 2023-12-25  

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