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2018 年度 実施状況報告書

若年層教員のキャリア発達についてのパネルデータ分析

研究課題

研究課題/領域番号 17K18649
研究機関愛媛大学

研究代表者

露口 健司  愛媛大学, 教育学研究科, 教授 (70312139)

研究分担者 城戸 茂  愛媛大学, 教育学研究科, 教授 (00591091)
小田 正志  愛媛大学, 教育学研究科, 特命教員(教授) (40782579) [辞退]
高橋 葉子  愛媛大学, 教育学研究科, 特命教員(教授) (40782587)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード教育学
研究実績の概要

〇リエゾンオフィスの設定と運営:愛媛県総合教育センター及び松山市教育研修センターとの間に、リエゾンオフィス(大学連携室)を設置し、本格的な運営が開始された。
〇愛媛県総合教育センター・松山市教育研修センターとの連携によって、愛媛県内すべての小中学校の初任者教員を対象とする質問紙調査を実施した。初任者研修等の機会を通して、227名からの回答が得られた。まお、松山市教育研修センターで初任者研修を受講している63名については、5月から2月の間、毎月1回計10回の質問紙調査を実施した。調査データは職員番号で紐つけされており、今後、10年間の追跡調査が実施可能なシステムが確立した。また、県内初任者教員6名を選出し、3月にインタビュー調査を実施した。
〇愛媛県内初任者教員の教職キャリア適応状況を、ワーク・エンゲージメント、主観的幸福感、抑鬱傾向、時間外勤務時間の4観点から定期的に測定する方法を開発した。
〇2018年度調査では、主として、以下の3点の知見が得られた。すなわち、①初任者教員のキャリア適応は、学年組織の信頼関係によって極めて強く規程されている。②キャリア適応は、学部卒業者、大学院卒業者、講師経験者の間で、差異が認められた。③ワーク・エンゲージメントと幸福感は、勤務時間の長さと逆U字の関係にある。抑鬱傾向は、勤務時間が長いほど抑鬱傾向となりやすい。
〇2019年度は、2018年度就任の第Ⅰコーホートに加え、2019年度就任の第2コーホートを対象に加える。本年度より本格的なパネルデータとなり、さらに発展的なデータ分析を実施する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

愛媛県総合教育センターと松山市教育研修センターとの連携を通して、初任者教員の教職適応についての量的・質的パネルデータを生成するシステムが整備された。データ収集が着実に実施されている。
また、研究成果の一部を、日本教育経営学会において発表することができた。

今後の研究の推進方策

本年度は、8月に愛媛県内の全小中学校の2018年度就任教員(2年目教員)及び2019年度就任教員(1年目教員)を対象とする質問紙調査を実施する。また、3月に、10名程度の教員を対象とするインタビュー調査を実施する。
2年間の時系列データを分析し、その結果を複数の学会において発表する。

次年度使用額が生じた理由

American Educational Research Associationへのエントリーがリジェクトされたため、米国での学会発表が叶わなかった。次年度使用額分は、2019年度の論文エントリー際の論文校正や、2019年度の共同研究者の米国渡航費用にあてる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 初任者教員のソーシャル・キャピタルが教職適応に及ぼす効果2018

    • 著者名/発表者名
      露口健司
    • 学会等名
      日本教育経営学会

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公開日: 2019-12-27  

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