研究課題/領域番号 |
17K18662
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東京家政学院大学 (2018-2019) 岡山県立大学 (2017) |
研究代表者 |
吉永 早苗 東京家政学院大学, 現代生活学部, 教授 (80200765)
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研究分担者 |
下郡 啓夫 函館工業高等専門学校, 一般系, 教授 (00636392)
小松 正史 京都精華大学, ポピュラーカルチャー学部, 教授 (40340509)
高橋 幸子 姫路大学, 看護学部, 教授 (50299244)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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キーワード | 分析的聴取 / リーディングスキル / ディクトグロス / 音楽聴取プログラム / 環境音 / 幼児・児童 |
研究成果の概要 |
音楽の分析的聴取(焦点的注意と全体的注意による)の体験は,文章の認知としてのリーディングスキルの獲得を促進するのではないか。本研究ではこの仮説を実証するために、環境音や音の音楽的特性を変化させて使用した課題曲及びリーディングスキルテストを制作し、西日本の小学校2年生約124人を対象とした調査を行った。児童は毎週1回、微細な音の変化や環境音を注意深く聴き、少人数のグループで、その変化を話し合う経験を8回繰り返した。話し合いは活発になされ、音楽聴取プログラムの前後において、リーディングスキルテストの得点の向上が確認された。音を注意深く聴くことは、児童の会話力や読解力に関与することが示唆された。
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自由記述の分野 |
音楽教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幼児・児童を対象とした3回の調査から,音楽の分析的聴取と文章のリーディングスキルの相互作用について明らかになった。また,本音楽聴取プログラムが音楽鑑賞の主体的対話的で深い学びにつながることに加え,「音楽を注意深く分析的に聴取し」,音を確認する作業を通しての「協働作業(ディクトグロス)の中でのピアとの気づきを共有する」体験の積み重ねが,「聞く」「話す」「書く」といった資質・能力に加え,学び向かう力の一助になる可能性が示唆された。
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