研究課題/領域番号 |
17K18682
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研究機関 | 四国大学短期大学部 |
研究代表者 |
勝浦 美和 四国大学短期大学部, その他部局等, 講師 (40735817)
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研究分担者 |
浜崎 隆司 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20218530)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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キーワード | 自尊感情 / 保育者 / 自尊感情尺度 / 保護者 / 幼児 |
研究実績の概要 |
2018年9月までに、前年度の調査で保護者、保育者の自由記述から得られた文言によって作成された他者評価式幼児用自尊感情尺度試作版(38項目)を用いて、保護者129人(有効回答数124)、保育者26人(保育者1人につき幼児2~5人について回答:有効回答数123)を対象とした予備調査を実施し、その結果をもとにして仮尺度の作成を行った。試作版を作成する過程で「自尊感情が高い子どもイメージ」は保護者と保育者の視点で共通する部分と異なる部分がみられることが示唆されたことに配慮し、分析は、保護者、保育者別に行い、探索的因子分析(主因子法、プロマックス回転)の結果、他者評価式幼児用自尊感情尺度仮尺度:保護者版18項目(第1因子9項目、第2因子9項目)と保育者版21項目(第1因子14項目、第2因子7項目)が得られた。(この結果については、2019年3月に日本保育者養成教育学会第3回研究大会でポスター発表を行った。)2018年10月~12月には、これらの仮尺度項目を用いて、保護者564人(有効回答数537)、保育者45人(保育者1人につき幼児9~30人について回答:有効回答数505)を対象に尺度項目決定を目的とした調査を行った。因子の構成は予備調査で得られた2因子構成とし、予備調査と同様に因子分析を行った。男女差も考慮しながら分析を行った結果、保護者、保育者の実用可能性を重視し、保護者版、保育者版ともに同一の10項目を採択した。2018年12月からは、保育者版の再現性調査、保育者評定調査を実施し、現在分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、2018年度には、他者評価式幼児用自尊感情尺度保護者版、保育者版の項目を作成することができた。また、保育者版では再現性調査、保育者評定調査を終え、分析中であることから、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は、他者評価式幼児用自尊感情尺度保育者版を用いて、保育実践への応用について検討するとともに、他者評価式幼児用自尊感情尺度のリーフレットを作成し、保護者や保育者に広く周知する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
データの内容を把握するために、殆どのデータ入力を自分で行った。そのため、データ入力費用として準備していたアルバイト料を使用しなかった。次年度はこの残金を活用し、リーフレット作成枚数を増やすなどして、研究成果を協力者(保護者、保育者)等に還元できるようにしたいと考えている。
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