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2018 年度 実施状況報告書

文化的規範の学習過程を探る

研究課題

研究課題/領域番号 17K18701
研究機関愛知学院大学

研究代表者

鶴田 早織 (塚本早織)  愛知学院大学, 教養部, 講師 (80794073)

研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード文化的規範 / 集団 / 態度
研究実績の概要

文化的規範の学習過程について、学外の研究会や学会に参加することで、見識を深めた。文化的規範の学習過程を、社会的に応用可能な視点からアプローチすることの有用性を確認し、その具体的方策についてアメリカの研究者と共同で研究を開始した。具体的には、留学生が留学先の文化的規範を学習する際に影響を与える個人差変数や学習のパターンを調べるための調査を開始した。
これまでは、文化的規範の学習過程を観察者と直接学習者の視点から明らかにするために、実験室での実証実験を計画してきた。しかし、観察者の概念があいまいであったことから、観察者が文化的規範学習を通して得る報酬やそれに伴う報酬予測誤差に関する操作的な定義が困難であった。例えば直接学習者の具体的対象として留学生を想定することで、ホスト国の学生を観察者と位置付けることができる。留学生の文化的規範の学習を、ホスト国の学生の観察学習を介した相互作用の結果として解釈することで、実際社会における規範の形成や共有、維持過程について明らかにすることができると考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

中心的な概念や対象の定義について、様々な角度から再検討した結果、当初予定していた実験パラダイムに不備が見つかったことが、研究の進捗が大きく遅れている理由の一つである。また、今年度の前期は、研究代表者の実質的な休職に伴い、研究が進展しなかった。

今後の研究の推進方策

文化的規範の学習過程を実験室で再現し、実証するための準備を整える。そのために、アメリカの研究者と共同で行っている調査研究の結果をまとめ、文化的規範の学習に影響を与える要因とその操作的定義の方法を明らかにする。
実験実施のため、リサーチアシスタントの募集およびトレーニングを行う。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者の実質的な休職に伴い、研究の進捗が遅れ、次年度使用額が生じた。H31年度には、実験実施のための設備を整備するための費用や、リサーチアシスタントの雇用を目的とした助成金の使用を予定している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] Arcadia University/University of Michigan(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Arcadia University/University of Michigan
  • [国際共同研究] Fern University(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      Fern University
  • [学会発表] The effects of essentialist beliefs on pro-social attitudes: A prediction from behavioral ecology2018

    • 著者名/発表者名
      塚本早織
    • 学会等名
      日本社会心理学会
  • [図書] The psychological and cultural foundations of East Asian Cognition2018

    • 著者名/発表者名
      Julie Spencer-Rodgers, Kaiping Peng
    • 総ページ数
      638
    • 出版者
      Oxford University Press
    • ISBN
      978-0-19-934854-1

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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