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2019 年度 研究成果報告書

ハイレゾ音源が認知機能に与えるメリットとそのメカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K18702
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 心理学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

入戸野 宏  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (20304371)

研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード実験系心理学 / 心理生理学 / 聴覚
研究成果の概要

本研究では,近年注目されているハイレゾオーディオが聴取体験に影響する機序について検討した。脳波と誘発電位を測定した実験により,以下の3点が明らかになった。(1)高周波成分が含まれている音源を聴くと,それをカットした音源を聴くときより,聴取時の脳波パワーが増大する,(2)高周波成分をフィルタで除去すると音が時間的に歪む(立ち上がりがぼやける)が,その違いはサンプリング周波数が変わらなければ聴覚皮質では検出されない,(3)サンプリング周波数を下げると音のぼやけが聴覚神経処理に内耳のレベルから影響を与える。

自由記述の分野

実験心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ハイレゾ音源は情報量が多く,可聴域を超える周波数帯域まで再現できる点がメリットだと言われることがある。しかし,今回の研究から,ハイレゾ音源の効果は,高周波音成分によって生じるのではなく,音の時間的歪みを少なくできるために生じることが示唆された。デジタルオーディオであっても,データを物理的な音に変換して再生するアナログ経路がきわめて重要であり,その部分を改善することが聴取体験の向上につながるといえる。

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公開日: 2021-02-19  

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