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2017 年度 実施状況報告書

社会的文脈における作り笑い現象の構造と機能の解明-ASD者と健常者の比較を通して

研究課題

研究課題/領域番号 17K18707
研究機関九州大学

研究代表者

田中 真理  九州大学, 基幹教育院, 教授 (70274412)

研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード作り笑い / 自閉スペクトラム症 / 社会的文脈
研究実績の概要

●「作り笑い」の表情表出に関する探索的研究をすすめるために、どのような「作り笑い」の表出がどの発達期にどのような社会的文脈構造のなかで生起するのか、ネガティブ感情の抑制をコントロールする笑いの表出に関わるメタコミュニケーションを明確にすることを目的とした。「“作り笑い”をするか?」「どのようなときにするか。」という質問へ自由回答を求める。自分が参加した雑談風景の録画を視聴し、そのなかで“作り笑い”を表出した場面について、表情とそのときの感情や意図について自由回答を求める。
●「作り笑い」表情の理解について検討するために、「自然な笑い」「作り笑い」「中立的」の表情刺激課題を作成した。(最終的には、「自然な笑い」「作り笑い」に加え「中立的表情」の3種類の表情刺激課題各50個作成を目指している)
「自然な笑い」の作成手順は、①実験協力者が面白いと思うお笑い番組を10分程度視聴し、その時の表情を録画する。②その録画のなかで表出された笑いの表情について、おかしみを感じた自然な笑いの表出の程度を協力者自身が評定する。③高い評点の笑い表情を「自然な笑い」表情として採用する。「作り笑い」の作成手順は、①実験協力者は経済に関する対談映像を5分程度視聴し、途中で実験者の「笑ってください」の合図に従い笑うことを求められる。その時の表情を録画する。②その録画なかで表出された笑い表情について、作り笑いの程度を協力者自身が評定する。③高い評点の笑い表情を「作り笑い」表情として採用する。
画像はphotoshop(Photoshop cc2014)で加工し、背景は白に統一している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究協力者のリクルートが難航しているため。

今後の研究の推進方策

研究協力者を幅広く募るため、市民向けの広報誌等も活用する。

次年度使用額が生じた理由

想定したよりも人件費がかからなかったため

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「心の教育」を考える‐発達障害の理解と対応‐2017

    • 著者名/発表者名
      田中真理・義村さや香・田中さえ子・岡野憲一郎・松下姫歌
    • 雑誌名

      京都大学大学院教育学研究科附属臨床教育実践研究センター

      巻: 21 ページ: 3-33

  • [学会発表] 「作り笑い」表情の理解と社会的スキルの関連- 自閉スペクトラム症者の視線に着目して-.2017

    • 著者名/発表者名
      今村栞・田中真理
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第55回大会

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公開日: 2018-12-17  

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