核融合を目指す高温プラズマ中の電子密度揺動や流速を計測することが可能なミリ波帯ドップラーレーダを高性能化して、流速の多次元ベクトル測定ができるようにするため、照射ミリ波ビームを同時に任意の方向へ放射できる革新的なアンテナを開発することを目的として、以下の2つの課題に取り組んだ。(1)走査時間の無いフェーズドアレイシステム:同時に複数の周波数を用いることで、ビームを多方向へ同時に照射できることを実証した。(2)メタマテリアルを用いた広帯域位相器:アンテナ素子毎に正確な位相差を広帯域に付与するためメタマテリアルを反射型メタサーフェース移相器として適用することを検討・評価し、その広帯域性を確認した。
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