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2018 年度 実施状況報告書

有機半導体を使用した広帯域光増幅素子の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K18786
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

村上 武  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究員 (40391742)

研究分担者 熊木 大介  山形大学, 有機材料システム研究推進本部, 准教授 (80597146)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード有機半導体 / 検出器 / エレクトロニクス
研究実績の概要

有機半導体デバイスをデザインし、出来上がった有機TFTで半導体の電気特性を測定装置を用いて測定したが、測定結果の再現性がない。その原因が大気の影響であることを確認するため、恒温槽内に暫く保存した状態で再度測定しても測定データに再現性がない結果となる。デバイスの電気特性測定時には真空状態でないとデバイスは不安定であることが判った。そこで、平成29年度後半から平成30年度中に真空プロ―バーシステムをデザインし、平成30年度にシステムの動作確認(温度と真空度)・マニュピレータ・実体顕微鏡等の測定領域の確認を行う。
このシステムでデバイスを真空容器内で電気特性測定を行い測定データの再現性を確認後、温度(‐60℃から+100℃)を変化させた状態でデバイス測定する予定である。真空状態で且つ温度依存性の有機TFT電気特性データを収集する予定である。当初の予定である分光器からの紫外線照射でのデータを収集は出来なかった。真空プロ―バーシステムをデザイン・製作とシステムの動作確認で多くの時間を費やし、デバイスの測定データの収集は出来なかった。最終年度には真空プロ―バーシステムを使用し、デバイスの測定データの収集・解析・研究して研究成果を発表まで行う予定である。
予算に関しは平成29年度繰り越し分と平成30年度の予算で真空プロ―バーシステム(筺体・真空槽容器・マニュピレータ・実体顕微鏡等)を完成させた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

有機半導体デバイスをデザイン・製作し、測定データを収集したが、測定データの再現性がないことが判った。有機半導体デバイスは大気に対して敏感である(温度・湿度等)。特に水分の影響が大きいとは知っていたが、これほど電気的特性に敏感であるとは、今回の研究から得られた。その原因の究明のために真空プロ―バーシステムのデザイン・製作と研究内容が追加され、時間が経過した。そのため有機半導体デバイスのデータ収集が遅れている。

今後の研究の推進方策

有機半導体デバイスは大気に対して敏感である(温度・湿度等)。特に水分の影響が大きいとは知っていたが、これほど電気的特性に敏感であるとは、今回の研究から得られた。このシステムでデバイスを真空容器内で且つ温度(‐60℃から+100℃)を変化させた状態でデバイス測定する予定である。真空状態で且つ温度依存性の有機TFT電気特性データを収集し、測定データの再現性を確認する予定である。真空プロ―バーシステムを使用することにより、システマテックなデータ収集が出来る。最終年度には真空プロ―バーシステムを使用し、デバイスの測定データの収集・解析・研究して研究成果を発表まで行う予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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