典型的な強誘電体であるPbTiO3のナノ多孔質材を対象に解析を行い、内部に発現する位相幾何学的な分極秩序を評価した。純立方格子配列ナノ多孔質材では、同一軸に配列した同一の向きを有する渦状分極が配列する秩序を取るのに対し、体心立方格子配列ナノ多孔質材では向きの異なる渦状分極が最稠密方向に周期的に配列した秩序を形成した。これに対し、面心立方格子ナノ多孔質材では、ミクロな直線状分極が互いに連結してネットワークを形成し、ラビリンス型分極秩序を形成することが明らかになった。さらに、力学・電気的負荷解析を行い、これらの分極秩序を外部負荷によって制御できることを示した。
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