濃度勾配による水溶液中下で白血球の運動に着目し,光学顕微鏡下での白血球移動と濃度輸送の計測から,白血球表面での濃度勾配による白血球駆動機構の解明を行い,3種類(低・中・高濃度勾配)の初期濃度勾配を与えることにより,白血球の濃度勾配依存性を調べ,(a)1次元の濃度マランゴニ効果の理論のように白血球移動速度は膜上サイトカイン濃度勾配に比例していること,(b)白血球の周囲流体の濃度勾配が負に対して,白血球の膜上濃度勾配は正が支配的であること,(c)正と負が逆転を繰り返しながら時間進行していること,(d)3種類のサイトカインの濃度勾配に対して,その勾配に対する感度が変化すること がわかった.
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