生体内での複雑動作が可能なマイクロアクチュエータ実現のため,金属ナノ構造を用いたマイクロゲルの生体透過光駆動変形制御原理について研究した.従来の化学的アプローチではなく,金属微細構造の形状やサイズ,配列制御によって,特異的な光応答性を生み出し,この光応答性が周辺マイクロゲルの変形に及ぼす影響を定量的に評価した.本アプローチは効果的であり,金属ナノ構造を用いることで,光照射による変形効果は顕著に増大し,また偏光依存的な制御も可能であった.金属ナノ構造の配置方法によって,変形および回復における応答速度を高めることも可能であった.
|