研究課題/領域番号 |
17K18855
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機械力学、ロボティクスおよびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
楊 家家 岡山大学, 大学院ヘルスシステム統合科学研究科, 助教 (30601588)
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研究分担者 |
呉 景龍 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 教授 (30294648)
山本 洋紀 京都大学, 人間・環境学研究科, 助教 (10332727)
高橋 智 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 准教授 (20236277)
呉 瓊 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 助教 (40762935)
于 英花 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 特別研究員(RPD) (60812039)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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キーワード | 指紋微小振動 / 触覚認知機能 / 体性感覚野 / 脳機能 / 匠の技 |
研究成果の概要 |
本研究の主な成果として,1)指紋微小振動の直接観察システムの開発の成功,2)凹凸刺激に対する指紋微小振動と表面手触り感の相互関係の評価,3)ヒトの第一体性感覚野における触覚振動検出の神経基盤の検討の3項目があげられ,概ね計画当初の目標を達成している。また,本研究の実施により,従来が困難と言われた指紋微小振動の精密な動的特性の観察・計測が実現できたと同時に,指紋微小振動・触感の心理的評価・触感の脳内処理ネットワークの関係解析への発展も期待できる。
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自由記述の分野 |
人間工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の工学分野において,「匠の技」と言われる伝統的な技や職人の感は無形な財産であり,それを受け継ぐ若い世代が減りつつあるのが現状である。本研究の実施により,「触覚の物理的特性」,「接触皮膚の動的特性」,「心理的評価特性」及び「脳ネットワーク特性」の関係解析を可能にし,従来までは困難と考えられていた扉を開いて,新しい研究視点を切り拓くことが期待されている。さらに,「匠の技」の科学的理解が進み,情報処理メカニズムが解明できれば,その機能を工学的装置に置き換えることができると考えられ,新たな「匠の技」を保持する概念は意義が大きい。
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