研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では,半導体素子内で入力された光パワーに応じて発生する周波数シフト効果を利用して,光アナログ・デジタル変換のための独自の光量子化技術に関する研究を行った.周波数シフトされた光信号を切り出す光フィルタの設定・最適化や光信号入力パワーに対する光量子化性能の依存性などを詳細に調査し,最大で15レベルの光量子化を実現することに成功した.また,この際に必要となる光パワーは従来技術の1/100以下であることを明らかにし,提案系の有効性を示した.
通信・ネットワーク工学
高速なアナログ信号をデジタル信号に変換する需要がデータ通信・解析などの多岐にわたる分野で急速に拡がっている.このため,光領域でアナログ・デジタル変換を行う光アナログ・デジタル変換の研究開発が盛んに行われている.本研究では,これまでにない,小型の半導体素子内で発生する周波数シフトを応用した光量子化技術によって,小型,省電力かつ高性能を実現する実証実験に取り組み,その有効性を明らかにしている.