山林や農地などの屋外において長期にわたって動作するセンサネットーワークの電源として、鉄筋コンクリートが発生する微弱な電力を利用するエナジーはベスティングの方法について研究を実施した。鉄筋コンクリートは、鉄筋の電気化学反応によって、電力を発生しながら劣化しているが、発生した電力は自己消費されてしまうため、発生した電気エネルギーをキャパシタに蓄電し、積極的に活用することが望ましい。しかし、発生電圧が非常に低いため、電源として使用するためには、昇圧および安定化を行う必要がある。本研究では、コンクリートと鉄筋の間に発生する電力を、無線モジュールやマイコンが利用できる電源に変換する回路の試作に成功した。
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