研究課題/領域番号 |
17K18904
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
肥後 陽介 京都大学, 工学研究科, 准教授 (10444449)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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キーワード | 粒状体 / 圧縮応力 / 応力 / 土圧計測 / 導電性 / 応力鎖 / X線CT |
研究実績の概要 |
本研究では,圧力に応じて弾性的に形状が変化し,導電性が大きい低抵抗の粒子である感圧導電性粒子を用い,既存の測定器では測定することが困難であった主応力方向の推定を目的とし,2次元方向の載荷・除荷実験を行った.3方向測定による2次元応力測定法の理論のもと,円柱を形成する感圧導電性粒子群に対して直径方向に載荷・除荷を行い,複数の方向で抵抗値の測定を行うと,各方向で抵抗値の変化の仕方が異なると考えた.実験結果としては,載荷方向による感圧導電性粒子群の抵抗値変化に異方性を示すことを確認した.今後,2次元的応力の主応力の方向と大きさの推定が可能となれば,感圧導電性粒子による原理を更に応用し,いまだ未開発で遅れをとっている3次元的応力の測定法の開発も期待される.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2次元方向の載荷・除荷実験によって,荷重方向に対する抵抗値の変化の仕方の異方性を検討した結果,荷重方向に対して,3方向で抵抗値の変化の仕方の異方性をみることができたケースもあったが,主応力方向を推定できるほどの抵抗値の変化の仕方の異方性を明らかにするには至らなかった.
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今後の研究の推進方策 |
載荷の大きさ,抵抗値,感圧導電性粒子同士の接触面積の3つのパラメータの関係を得るために,載荷条件,感圧導電性粒子のサイズなどを変えて,より多くのX線CT撮影をしていく.また,感圧導電性粒子群に対する載荷・除荷の繰り返しによって,接触面積だけではなく,接触点の数の変化についても調べていく.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究者の病気による当初計画の遅延・変更
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