バングラデシュでは、Rajshahi管区Loknathpur村において、30 L/dayのヒ素除去プラントを運転した。鉄電極を陽極に用い、電解槽の隔膜には多孔板を用いた電解処理により、約1000 ug/Lあった原水のヒ素濃度は5 ug/L以下に低下した。処理水に毒性の高いⅢ価のヒ素は含まれていなかった。 同様の多孔板を用いた電解装置を、下呂温泉において運転した。陽極の電極には白金メッキのチタン板を用いた。処理量は30 L/dayである。フッ素は原水の約17 mg/Lから、一律排水基準の8 mg/L以下にまで低下させることができた。また、ヒ素も120 ug/Lから5 ug/L以下にまで低下した。
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