研究課題/領域番号 |
17K18953
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
貝原 俊也 神戸大学, システム情報学研究科, 教授 (70289114)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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キーワード | クラウドリソースものづくり / スマートファクトリ / 超スマート社会 |
研究実績の概要 |
本研究課題は,大きく1) クラウドリソースものづくりシステムの概念整理と具現化,システム試作とその特性解析,2) IoT環境を活用した提供者とユーザとの持続的な対話による価値共創の実現に向けたもの・コトづくりの実践とその有用性検証,という2つの研究項目からなる. 前年度は,1) クラウドリソースものづくりシステムの概念整理と具現化,システム試作とその特性解析について,海外の研究内容も含め全体の結果を統合化するとともに,研究項目2)に関し,IoT環境下の提供者とユーザとの持続的な対話による価値共創の実現に向けたもの・コトづくりの実践とその有用性検証について取り組み,計算機実験をベースとした特性解析を進めた. そして今年度は,引き続き,クラウドリソースものづくりシステムに関するシステム試作とその特性解析を進めて行くとともに,IoT環境を活用した提供者とユーザとの持続的な対話による価値共創の実現に向けたもの・コトづくりの検討,およびその有用性検証に向けたシミュレーション実験や得られた結果の整理・体系化の実施を進めた.当初は本年度にて終了の予定であったが,対象規模の拡大により,実データの収集とそれを用いた試作システムによる検証実験に想定以上の時間がかかり,さらに新型コロナウィルス感染症の影響もあり研究成果に関するアウトリーチ活動が制限されたため,補助事業期間を延長し,検証実験を続けるとともに,得られた結果の整理・体系化を行っていく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究実施計画に記載していた内容を順調に進めており,国内大会,国際会議などでの発表も予定通り進んている.ただし,予想以上に対象モデルが大規模化したため,検証実験に想定以上の時間がかかっているが,さほど長い時間をかけずにまとめていくことが可能である.
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今後の研究の推進方策 |
引き続き,最終的な研究の仕上げとして,IoT環境を活用した提供者とユーザとの持続的な対話による価値共創の実現に向け,もの・コトづくりに関する有用性検証に向けたシミュレーション実験とともに,得られた結果の整理・体系化などを進め,研究のまとめと今後の課題について明らかにする予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
令和元年度にて,クラウドリソースものづくりシステムに関するシステム試作,およびIoT環境を活用した提供者とユーザとの持続的な対話による価値共創の実現に向けたもの・コトづくりの有用性検証を終える予定であったが,実データの収集とそれを用いた試作システムによる検証実験に想定以上の時間が必要となったこと,また年度末の新型コロナウィルス感染症の影響により研究成果に関するアウトリーチ活動が制限されたため次年度への使用額が発生した.次年度分については,検証実験を続けるとともに,得られた結果の整理・体系化のため使用する予定である.
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