研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究は、負の電子親和力を持つダイヤモンドから放出された電子を用いたエネルギーキャリア(アンモニア:他の水素キャリアと比較して体積水素密度及びエネルギー密度が極めて高く、室温で液化可能)の革新的合成技術の創出を目的とした。本研究では、その基盤技術となる、高品質な窒素ドープダイヤモンド膜の成長技術を開発し、可視光照射による高効率な電子励起を実証した。
半導体工学
本研究成果は、太陽光や再生可能エネルギーに基づく電力を用いて、窒素と水からアンモニアを合成するCO2 フリーのエネルギーキャリア製造システムの基盤的要素技術に位置づけられる。ダイヤモンドはその他にもパワーデバイスや量子デバイス/センサ応用も期待されており、次世代ダイヤモンドエレクトロニクス及びその産業の創出、そして省エネ・低炭素社会及びSociety 5.0の実現への貢献が期待される。