研究課題/領域番号 |
17K19006
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
化学工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 大知 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (50447421)
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研究分担者 |
太田 誠一 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40723284)
津本 浩平 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (90271866)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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キーワード | ハイドロゲル / レクチン / TSG-6 / 炎症 / リンクモジュール |
研究成果の概要 |
細胞外マトリクス(ECM)は,コラーゲンとヒアルロン酸を主成分とするハイドロゲルである.ヒアルロン酸にはLink Proteinを介してコアタンパク質やグリコサミノグリカンが結合し,複合化・構造化されている.組織が外傷を負った時の創傷治癒の機転において,ヒアルロン酸ハイドロゲルが一過性のECMとして大きな働きをすることが明らかになってきた.この組織修復に着目し,本研究ではレクチン/ヒアルロン酸複合体ゲルを模倣したin situ架橋ハイドロゲルを実現するため,機能性配列を導入したLinkモジュール(LMP)の開発を目指した.
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自由記述の分野 |
医用化学工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
以上のように,大腸菌を用い機能性配列を導入したLinkモジュール(LMP)を発現させたが,とくに精製法において困難が見られていたが、改善の見通しを得つつある.精製法の改善や収率の向上が今後の課題として残ったが,各種Linkモジュールタンパク質を遺伝子工学的に設計する知見を得た.学術的意義としては,レクチンinjectableゲルを創製するための初めての試みを行い,多糖類やバイオマテリアル,タンパク質工学の新しい分野への提案が行えたと考えられる.また社会的意義として,今後の更なる研究を通して,再生医療の足場材料や新規創傷被覆材などへの応用が期待される.
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