本研究では、我々が独自に開発した分子透過性ポリマーベシクル(Maltopentaose-b-poly(propylene oxide)内で、次世代医薬として注目されている核酸医薬を酵素反応により合成した。また、本研究を遂行するなかで、25°C前後に下限臨界溶解温度を示すpoly(n-propyle oxazoline)と糖鎖からなるブロックポリマーが分子透過能を示すことを 見出した。これによりLCSTを示すような水和能を持つポリマーが分子透過性を向上させることが明らかとなり、分子透過能を持つポリマーベシクルの設計指針を構築する上での足がかかりとなると考えられる。
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