再生可能エネルギー社会の実現に向けて,メタンをメタノールへと変換する技術は今後も確実に進歩してゆくと思われる。しかしながら,ブレークスルーの創出には,専門家による継続的な努力に加え,専門分野を超えた学際的な研究が必要になる。申請者らは,金属原子の凝集を原子レベルにて制御するという,いわば,無機ナノ物質に対する極限的なナノテクノロジーを確立している。本研究では,こうした技術を触媒分野に導入することにより,触媒活性を向上させることに成功した。こうした異分野横断研究は,ブレークスルーの創出につながり,夢の触媒材料の実現を大きく加速させるものと期待される。
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