本研究課題においては,新たな白金メソ多孔体(メソポーラス白金)類を創製し,それらの電極触媒としての機能を詳細に調査する.特に,細孔表面に存在する配位不飽和金属原子は,触媒反応を大幅に促進させることができる活性なサイトとして働くことが期待できる.得られたサンプルの詳細な電子顕微鏡観察の結果から,高い結晶性を有する細孔壁を構築することにより,通常の金属ナノ粒子では形成が難しいとされている (熱的安定性の低い)高次結晶面やステップ,キンクなどが,細孔空間の露出表面には多く存在することが明らかになった.
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