[1]トランス-シス-トランスの光異性化反応サイクルより短いパルス幅(<2ps)のレーザー光を照射しても、キラルな質量移動が起こらないことが分かった。軌道角運動量の転写はシス体が支配的で表面が軟化した後に力学的に作用することを意味する。また、質量移動はスピン-軌道相互作用によって現れる縦電場の振幅分布、位相分布に支配されることが分かった。 [2]超短パルス光渦を入射させると、光重合が3次元的に成長し螺旋ファイバーへ成長することが分かった。直線的なファイバーがまず成長し、その後、ファイバーが急速に捩じれ始めることから、ファイバーの光閉じ込め効果が軌道角運動量転写に大きく寄与していることが分かった。
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