近年,石油などの枯渇性エネルギーに代替しうる再生可能エネルギーとしてバイオ燃料が注目されている。リグノセルロース系バイオマスからのバイオ燃料生産においては,セルロースの酵素糖化の効率を上げることが最も重要な鍵である。従来の酵素糖化では糸状菌由来の酵素が使われてきたが,糸状菌の生育速度が遅いこと,る非常に低いこと,酵素の精製に時間と費用がかかることなどが問題となっています。これらの問題を改善して酵素糖化を迅速かつ効率よく行うために,超好熱性古細菌由来の耐熱性酵素を世代時間の短い大腸菌により大量発現させることに着目した。その利用により酵素糖化時間の短縮やコスト削減が可能となる。
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