レーザー捕捉・顕微計測法を駆使することにより空中に静止させたエアロゾル液滴の物性を明らかにした.エアロゾル水滴はマイナス60℃近辺まで過冷却状態を生成することを明らかにしてきたが,ジメチルスルホキシド(DMSO)や第3級ブタノールのエアロゾル液滴も過冷却状態を生成することを確認し,空気以外と接触の無いエアロゾル液滴は過冷却状態を生成しやすい事を明らかにした.また,水,エタノール,DMSOのエアロゾル液滴の粘度は液滴サイズの減少により上昇するとともに,水やDMSOのエアロゾル液滴の粘度は温度低下とともに増大する事を示し,液体物性を温度や液滴サイズにより制御可能であることを明らかにした.
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