放射線治療の効率化は、さらに豊かな社会の発展にとって欠かせない研究課題であり、その新しい作用原理の開発が効率化の一つの解決方法と言える。特に、他療法との組み合わせは、がん選択的な治療も原理的に可能なため、大きな注目を集めている。本研究では、申請者が見いだしたナノ材料でのX線励起発光を発展させ、新しい原理の発見として、高エネルギーのLINAC照射への応答を調べるための実験系の立ち上げを行った。 また、硬X線励起による発光機構を明らかにするために、Au20を新たに合成し、その光化学特性と硬X線励起発光の関係を詳細に調べ論文にまとめた。
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