本研究では、アニオンリビングポリマーと、電子供与性や電子求引性の官能基を有する1,1-ジフェニルエチレン誘導体やαーフェニルアクリル酸エステルや、α-フェニルアクリルアミド類などの非重合性ビニル化合物のリビングアニオン付加反応を用いて、鎖末端に2-4ユニットのモノマー配列(シーケンス)を制御した構造を有する高分子を合成することに成功した。非重合性ビニル化合物は単独重合を起こさないが、アニオン種と1:1の付加反応を起こして、新たなアニオン種を再生でき、さらに別種のより求電子性の高い非重合性ビニル化合物と反応させることで、連続的に様々なシーケンスを構築することができる。
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