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2018 年度 実施状況報告書

単一高分子鎖科学のフロンティアを拓く実空間・逆空間相補的構造解析法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17K19165
研究機関国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

青木 裕之  国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 J-PARCセンター, 研究副主幹 (90343235)

研究分担者 宮崎 司  一般財団法人総合科学研究機構(総合科学研究センター(総合科学研究室)及び中性子科学センター(研究開発, 中性子科学センター, 次長 (70789940)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード単一高分子鎖 / 中性子反射率 / 斜入射小角散乱 / 超解像顕微鏡
研究実績の概要

高分子材料中における単一分子鎖の完全なコンホメーション解析を実現することを目的として、超解像光学顕微鏡(SRM)及び斜入射小角中性子散乱(GI-SANS)を融合した方法論を確立することを目指している。SRMに関しては、昨年度に整備した位相制御顕微鏡光学系の最適化、さらに試料ラベルに用いる蛍光色素分子を検討することで、測定におけるノイズを低減することに成功し、10%程度の分解能向上を達成することができた。さらに、GI-SANSとの融合測定に向けた光学系の構築を行った。一方、中性子実験については、ビームタイムを確保することができたものの、前年度から施設側で生じているチョッパートラブルが継続していたことによってダイレクトビーム近傍に検出器を設置することができず、GI-SANS測定を行うことができなかった。そのため、この間に次年度に計画しているGI-SANS測定における感度向上を目的として、中性子集光ミラーの導入・調整を行った。その結果として、中性子ビームを2 x 2 mmの領域まで絞り込んだ場合、これまでの四象限スリットによるビームコリメーションと比較して、パワー密度を6倍にまで向上することができた。これにより、GI-SANS測定を実施した際には、これまでの実験条件と比較して大幅な感度向上が期待される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究におけるGI-SANS測定は、中性子実験施設によって行われるものであり、そのためには公募制の実験課題で審査を経て採択される必要がある。本年度においても、課題自体は採択されていたものの、前年度から施設側で生じているチョッパートラブルが継続していたことによって実験を実施することができなかったため。

今後の研究の推進方策

GI-SANS測定以外の研究項目については概ね計画通りに進んでおり、施設の機器修復を待ち、GI-SANS測定を行った後、SRMとの同時計測に着手する予定である。

次年度使用額が生じた理由

進捗状況の項で述べたように、中性子実験施設で生じたトラブルによって本年度に計画していた実験を行うことができなくなった。そのため、本研究期間中に使用予定であった物品費及び旅費は、当該実験を実施予定である次年度に繰り越し、実験に必要な消耗品費などとして使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 中性子反射率法によるスピンコート薄膜中におけるPMMA鎖のダイナミクス2018

    • 著者名/発表者名
      青木裕之
    • 学会等名
      第67回高分子討論会

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公開日: 2019-12-27  

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