本研究では、翻訳後修飾と同じ効果を小分子化合物で生み出すことに挑戦する。これまでの試薬は、いずれも「デザイン」された試薬であり、現時点での知識を活用したものである。本研究では、細胞内の特定のタンパク質に特異的に共有結合して機能を改変する化合物を網羅的に「発見」する。さらに、発見された化合物がどのようにしてタンパク質の機能を改変するのか、そのメカニズムを研究した。1657個の反応性合成化合物、83個の反応性天然物をプロテオームでスクリーニングし、2つの有望な合成化合物と1つ有望な天然物を同定した。これらの化合物は標的タンパク質の機能を変調していると考えられる。
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