本研究提案では、植物細胞における高効率物質生産系に適用する新規遺伝子導入法の創製を目的とした。2017年度では先ず、核移行シグナルの探索を行い、動物細胞で機能することが知られている配列が候補として考えられた。そこで、これら核移行シグナルをコードするDNA断片とGFPとの融合遺伝子の構築を行った。 2018年度はファージディスプレイ法によるDNA結合性ペプチドの探索方法の確立を試みた。具体的には、マルチウエルプレート壁面にDNAを吸着させ、その後ファージ粒子溶液を添加し、DNAとファージ粒子の結合を試みた。しかし、本方法によってDNA結合性のファージクローンを選抜することができなかった。
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