最近我々は、生命活動に必須な基幹代謝であるタンパク質翻訳システムからaa-tRNAaaをハイジャックし、tRNA依存的にアミド結合形成を触媒するOrf11を見出した。本酵素は、Gly-tRNAを基質として利用し、抗生物質glycylthricin (GT)におけるGly側鎖のアミド合成を触媒するが、そのホモログ酵素であるSba18は、Gly-tRNAGlyの他にAla-tRNA、Ser-tRNAも基質認識し、新規ST類縁化合物を生成することを見出した。そこで本研究ではSba18の基質認識機構を詳細に解析し、新たに14種類の新規類縁化合物の創成に成功した。
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