菌類ウイルスは糸状菌病害の病原性を低下させる作用を有しており、ウイルスを利用した生物防除剤としての利用が期待される。この防除法をヴァイロコントロールと呼んでいる。しかしながら、任意菌株へ効率よく伝搬する方法が求められていた。研究過程で見出された変異菌は任意菌株へウイルスを伝搬することができた。この変異菌は分生子を形成する特徴を有しており、分生子がウイルス伝搬に関わっていることが考えられた。この仕組みを明らかとすることで、任意菌株へのウイルス移行が容易となり、ヴァイロコントロールの実用化につながる。
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