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2018 年度 研究成果報告書

可塑性を示す青枯病菌の病原性をプライミングするクオラムセンシングの謎に迫る

研究課題

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研究課題/領域番号 17K19271
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 生産環境農学およびその関連分野
研究機関高知大学

研究代表者

曵地 康史  高知大学, 教育研究部総合科学系生命環境医学部門, 教授 (70291507)

研究分担者 甲斐 建次  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (40508404)
大西 浩平  高知大学, 教育研究部総合科学系生命環境医学部門, 教授 (50211800)
木場 章範  高知大学, 教育研究部総合科学系生命環境医学部門, 教授 (50343314)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
キーワード青枯病 / クオラムセンシング / バイオフィルム / 病原力 / プライミング
研究成果の概要

青枯病菌のクオラムセンシング(QS)系は少なくとも2系列から構成されており、QSによる遺伝子発現制御には、QSシグナルMethyl 3-hydroxymyristate (3-OH MAME) 受容によりリン酸化されるレスポスレギュレーターPhcQとPhcWと、3-OH MAME受容とは独立して発現が誘導されるPhcAが関与した。QSにより産生が誘導されるレクチンLecM、ラルフラノンおよびEPS Iは、QSの正のフィードバック制御とともにマッシュルーム型バイオフィルム形成の制御に関与した。QSとラルフラノンは導管への侵入に、EPS IとLecMは病原力のプライミングに関わった。

自由記述の分野

植物病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界中の農業生産に甚大な被害をもたらしている青枯病の病原細菌である青枯病菌の宿主植物の根の細胞間隙へ侵入後の植物細胞表面における青枯病菌の細胞集団の構造分化であるマッシュルーム型バイオフィルム(mBF)形成、および導管への侵入能と病原性である機能分化をもたらすクオラムセンシング(QS)機構とそれらにより病原性に可塑性をプライミングする機構の分子生物学的解明の礎を確立した。植物体内での細菌によるmBF形成と細菌の病原力のプライミングは世界初の報告である。これらの成果は、QSを分子標的とした持続性ある青枯病防除技術の開発に大きく貢献し、世界の農業を青枯病の恐怖から救うことが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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