本研究では、CRISPR/Cas9を利用した減数分裂組換えの位置を人為的に改変する技術の開発を目指し、その基礎的知見を得ることを目的とした。イネやシロイヌナズナにおいて、減数分裂組換えイベントを可視化できるシステムを構築するため、その素材を作出した。また、減数分裂期にCRISPR/Cas9を発現させるため、減数分裂期に強く発現している3つの遺伝子に着目した。これら遺伝子の上流約3kbをプロモーターとしてCas9遺伝子を発現させるコンストラクトを作出し、イネに形質転換した。しかしながら、T1個体において標的遺伝子に変異は導入されていなかった。
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