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2018 年度 研究成果報告書

パン・アニマリア環境DNA分析による希少・外来動物の検出評価システム構築

研究課題

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研究課題/領域番号 17K19298
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
研究機関琉球大学

研究代表者

佐藤 行人  琉球大学, 戦略的研究プロジェクトセンター, 特命講師 (20566418)

研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
キーワード環境DNA / 大量DNA分析 / 次世代シークエンサー / バイオインフォマティクス / 希少種 / 外来種 / メタバーコーディング / 遺伝的多様性
研究成果の概要

海水や河川水などを直接DNA分析して、生息する魚類などの情報を得る環境DNA解析について、魚類だけでなく四足動物(両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類)を分析するための研究開発を行った。沖縄県をモデル地域として、環境DNAのサンプリング手法(ろ過器具・試料保管溶液)、DNA実験(PCR酵素・温度条件)、データ解析(解析プログラム・配列照合データベース)を改良し、県内の希少動物(メダカ、ホルストガエル、ヤンバルクイナ等)や外来動物(グッピー、アカミミガメ等)の環境DNA検出に成功した。さらに人獣共通感染症の病原細菌(レプトスピラ)について、その保菌動物を環境DNAから推定できることを示し論文を出版した。

自由記述の分野

ゲノム生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、河川水や海水から脊椎動物(魚類・四足類)の生息を検出する環境DNAメタバーコーディングの手法面が改良されたことで、環境DNA解析を、従来主な対象とされてきた魚類だけでなく、広く脊椎動物一般の検出と研究に活用していける可能性が示された。また本研究は、この環境DNA解析法を、人獣共通感染症の病原体の宿主となっている動物種の推定にも応用し得ることを論文成果として示した。今回、希少種や外来種を含む様々な脊椎動物を環境DNAで検出できたことを踏まえて、今後は検出の定量性や感度などを改良し、さらに遺伝的多様性推定の実現も目指すことで、保全生物学やメタ遺伝解析へ応用していくことが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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