研究課題
2020年度は、昨年度までに得た以下のイチョウに特有の形成層活動及び木材組織構造における新知見が異なる再現性があるかどうかを評価した。(1)有縁壁孔を持たず通水に寄与しないイチョウ特有の細胞が存在する。(2)イチョウの通水様式は一般的な針葉樹や広葉樹のそれとは異なる、(3)形成層活動再開後から当年最初の 仮道管分化完了、細胞分裂頻度が上 がるまでに1ヶ月以上要する。その結果、これらの特徴は異なる生育地域(秋田県、宮崎県、北海道、東京都)においても共通して認められるものであり、イチョウ独自の樹種特性であると考えられた。また、これらの知見をもとに植物の進化と環境適応性に関する新たな研究の設計及び申請を行った。
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