ウナギレプトセファルスに与える新型初期餌料の開発を目的として天然レプトセファルスの餌であるマリンスノーの成分分析を行ったところ,タンパク質12.7%,脂肪6.3%,炭水化物81.0%と,糖質が大部分を占めた.現行のスラリー餌より大幅に粘度が低い液体餌で3週間飼育したところ,液体餌の仔魚は,スラリー餌よりも濃厚な餌を多量に腸管内に取り込み,液体餌は仔魚の成長と生残を大幅に高めることが分かった. 液体餌の中に仔魚を1日5回,10分間ずつ浸漬して日齢259まで飼育した結果,液体餌(37-59%)は,スラリー餌(11-25%)より高い生残率を示し,1.1~3.2倍多くのシラスを生産することができた.
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