研究成果の概要 |
本研究では、液相転移(LLPS)の試験管内誘導系の開発とそれを用いたLLPS誘導機構の解明を目的としている。In vivo解析で同定されたパラスペックル形成に必要なNEAT1 arcRNAのC2サブドメイン由来のRNA断片をin vitroで合成し、HeLa核抽出液と混合するとLLPSが誘導されることを改良検出法によって定量的に検出することに成功した。さらに、in vivoでC2サブドメインに機能的に相互作用するNONO, SFPQがこのLLPSに必須なこと、RBM14, FUSが二次的にRNA上に結合することを見出した。こうしてRNAを足場としたLLPS誘導機構の理解が大きく進んだ。
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