• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

月周時計の実体解明への挑戦:月周産卵フグを用いた分子基盤の確立

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K19385
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
研究機関新潟大学

研究代表者

安東 宏徳  新潟大学, 佐渡自然共生科学センター, 教授 (60221743)

連携研究者 北橋 隆史  新潟大学, 佐渡自然共生科学センター臨海実験所, 特任助教 (30749859)
研究協力者 土井 啓行  
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
キーワード月周リズム / 概日時計 / 生殖リズム / 視床下部 / トランスクリプトーム / クリプトクローム / フグゲノム
研究成果の概要

新月と満月の日に産卵を繰り返すクサフグを用いて、半月周性の産卵リズムを刻む“月周時計”の分子基盤を確立するため、クサフグ脳のトランスクリプトーム解析を行い、月齢に伴って発現変動する遺伝子群を網羅的に解析した。産卵期の1カ月間に6回、脳を採集してRNA-Seq解析を行った結果、概潮汐リズムに関連すると考えられるmelやnpasや概日時計遺伝子を含む多くの遺伝子が、新月と満月に発現量の底あるいはピークを持つ半月周期の発現変動を示すことが明らかになった。概日時計と概潮汐時計が相互作用して半月周期の転写調節に関わる可能性と、それらとは独立した分子群が“半月周時計”を作る可能性が考えられる。

自由記述の分野

生殖内分泌学、神経内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

生物リズムを調節する分子機構については、24時間周期の概日リズムについて詳細な研究が進められているが、それ以外の周期を持つ生物リズムについてはわかっていない。月齢に同調したリズムについて、サンゴやゴカイなどの研究から、(半)月周リズムは概日リズムの発振機構とは独立していることが示唆されているが、その分子機構は不明である。本研究では、新月と満月の日に産卵を繰り返すクサフグを用いて、脳内で月齢に伴って発現量が変動する遺伝子群を網羅的に探索し、半月周性の産卵リズムを刻む“半月周時計”の分子的基盤を確立した。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi