脳の機能を調べるためには、脳を構成する神経細胞の活動測定が欠かせない。近年、神経活動を画像として計測する方法が急速に発展し、数百から数万におよぶ神経細胞の活動の同時計測が可能になりつつある。だが脳組織は透明度が低いため、脳の外部からでは脳表から数百マイクロメートル程度までしか観察できない。そこで脳深部の計測では脳に内視鏡を挿入してイメージングが行われる。しかし組織への侵襲性の観点から内視鏡の直径には制限があり、概ね0.5mm程度に制限される。そのため観察できる細胞数は数十個程度と少ない。本研究では、内視鏡の小さな視野から最大限の神経細胞を観察するために3次元的にイメージングする方法を開発した。
|