研究課題/領域番号 |
17K19444
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経科学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
崎村 建司 新潟大学, 脳研究所, フェロー (40162325)
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研究分担者 |
阿部 学 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (10334674)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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キーワード | 生体分子標識 / ペプチドタグ / ノックインマウス / 遺伝子編集 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、生体内で機能するタンパク質分子を正確に検出する方法を新たに開発し、その手法を神経系で機能する分子群に適用することである。このために、抗体に代わる低分子量のケミカルプローブとそれを認識するペプチドタグを組み合わせた系を採用した。その結果、遺伝子編集方法を用いて、ペプチドタグを標的分子の機能に影響しないと予想される部位に迅速に挿入する方法の開発に成功した。この手法を用いて、NMDA型グルタミン酸受容体のサブユニット構造を電子顕微鏡で可視化する金粒子ラベルしたプローブが結合するhD2タグをGluN1分子にノックインしたマウスを樹立した。
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自由記述の分野 |
分子神経生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、低分子量のケミカルプローブを認識するペプチドタグを、遺伝子編集法により迅速に脳研究に適したマウスに組み込む方法の開発に成功した。この成果により、1)これまで抗体ができなかった分子の解析が可能になる。2)低分子のケミカルプローブは組織内への浸透性が高いので、これまでできなかった生体での分子動態解析などが可能になる。第3に、高輝度のケミカルプローブを用いることで、細胞内での分子動態の可視化が可能になる。したがって、本研究開発の成果は、生命科学、とりわけ脳機能解析に大きな変化をもたらす。
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