様々なキャプシドを用いたハイブリッドウイルスベクター粒子(AAV2/X)では、脳部位や神経細胞種によって導入効率が大きく変わることを突き止めた。また、ウイルス粒子表面から外に突き出しているspikeのアミノ酸を置換することで、感染性を100~1000倍程度に減少させることに成功した。これらの成果を反映した新規ウイルスを作成し、マウス生体脳で検証を進めたが、非特異感染を完全に抑えることは出来なかった。より特異性の高い感染を実現する為には、ウイルスベクターの感染性をさらに抑える必要がある事が判明した。
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