研究課題
挑戦的研究(萌芽)
アルツハイマー病の発症機序に関する最近の研究において、神経毒性の高いβアミロイドタンパク質(Aβ)のオリゴマーが注目されている。これまでに、Aβオリゴマーを生体イメージングできるPETプローブは報告されていない。本研究では、Aβオリゴマーの生体検出 技術の開発を目的として、Aβオリゴマーに結合性を持つPETトレーサーの候補化合物を設計・合成し、Aβ凝集体を用いたインビトロ実験、Aβ発現マウスを用いたインビボ実験によって、AβオリゴマーPETトレーサーとしての有用性を評価することを計画した。
放射性薬品化学
Aβオリゴマーを特異的に検出できるPETトレーサーが開発できれば、現在のAβ用PETトレーサーで問題となっている擬陽性の診断も改善され、高い精度でアルツハイマー病のPET画像診断が可能になると考えられ、その予防、診断、治療、病態研究に新たな指針を与える。