研究課題/領域番号 |
17K19464
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
喜田 聡 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (80301547)
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研究協力者 |
石川 理絵
内田 千晶
南 朱夏
長葭 大海
福島 穂高
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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キーワード | 記憶忘却 / 神経新生 / 海馬 / トラウマ記憶 / PTSD / 薬物依存症 / 恐怖記憶 / 記憶消去 |
研究成果の概要 |
ストレス体験の記憶が発症の根底にあるうつ症状や、薬物依存の新規改善方法開発を目指して、海馬神経エンハンサーによる記憶忘却効果の有用性を検討した。その結果、海馬神経新生エンハンサーであるメマンチン投与によって、マウス社会的敗北ストレスによるPTSD様症状の改善、また、場所嗜好性課題におけるニコチン依存記憶の忘却が観察された。以上より、ストレス・薬物等体験によるエピソード記憶の忘却誘導による治療法の有効性が示唆された。
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自由記述の分野 |
神経科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、PTSDや薬物依存症に有効な治療薬はなく、その治療に認知行動療法が用いられているが、その治療は長期間にわたり、患者と医師双方の負担が大きい。本課題で提言した海馬神経新生エンハンサーによる記憶忘却促進法は、神経新生促進剤を服用するだけで、ストレスや薬物記憶を忘却させて症状を軽減するものであり、認知行動療法を必要としない点でメリットが大きい。しかも、忘却を人為的に誘導するとは言え、海馬神経新生は運動によっても促進されるため、ヒトが先天的に備えている記憶忘却能力を用いて、トラウマや薬物記憶を弱めているに過ぎない。従って、本方法により、患者の負担が少なく、体に優しい治療が可能になると考えられる。
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