研究課題
CRISPR/Cas9を用いて、SBMA疾患特異的iPS細胞におけるCAGリピート編集(短縮:AR50Q→AR24Q)を行った。すなわち、ゲノム二本鎖切断酵素(ヌクレアーゼ)である化膿性連鎖球菌由来SpCas9、標的の配列を認識させるガイドRNA(sgRNA)、ゲノムにノックインするARの伸長CAGリピート配列(AR24Q)を含むDonor DNAを細胞に導入して薬剤選択を行い、CAGリピートの伸長したノックイン株を樹立した(AR50Q→AR24Q)。当初予定していたG418選択のみならず、ノックイン効率を上げるために、Puromycin選択による薬剤選択を行い、クローニングを行った。どちらの場合も、薬剤カセットの除去を行い、PCRおよびシークエンス解析によるノックイン、および薬剤選択カセット除去を確認し、ゲノム編集後のiPS細胞株を取得した。また、核型解析による品質評価を行った。次に、ゲノム編集後のiPS細胞株を運動ニューロンへと分化誘導し、RT-PCRおよびウェスタンブロッティングにより正常ARの発現解析を行ったところ、ゲノム編集株においては、ARの発現量が著しく減少していることが明らかになった。そこで、樹立した株において運動ニューロンの表現型を解析するとともに、Donor DNAのデザイン等を変更した新たな手法を用いたゲノム編集の検討を進めている。
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Journal of Neuroscience
巻: 42 ページ: 8881-8896
10.1523/JNEUROSCI.0455-22.2022
生体の科学
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https://www.aichi-med-u.ac.jp/su06/su0607/su060703/02.html